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Wedding 101 ウェディングにまつわる言い伝え


ウェディングフラワーの基礎知識

シンプルなウェディングパーティにおいても、壮大なセレモニーを計画していても、今までたくさんの花嫁・花婿が行ってきたように、リングの交換やケーキカットなどの伝統的なセレモニーを行うことになると思います。欧米には結婚式の当日に実行すると幸せになる、という様々な言い伝えがあります。これらの習慣・言い伝えは迷信的なことには違いありませんが、花嫁になると決まった瞬間から二人の新しい生活が幸せに満ち、まっすぐ進んでいけるよう願いを込めたものばかりです。

 

ウェディングにまつわる言い伝えは様々な国の文化や習慣の違いから多少異なる点はありますが、愛を分かち合い、忠誠を誓う気持ちは今も昔も全世界共通のものです。この古くからの言い伝えを少しだけ参考にして ご自分のウェディングを特別なものにしてください。


Something Old,New,Borrowed,Blue

何か古いもの、新しいもの、借りたもの、青いもの

花嫁は婚礼の当日、次の4つのものを身につけると幸せになるといわれています。

 

1,何か古いものを  Something Old

古い昔の良い思い出、または特別な人のことを思い出させるもの。おばあさまなどから幸せ受け継いでいく、家族が次の世代へと受け継がれていく絆を象徴しています。

☆おばあさまやお母様などが使用したハンカチやブローチを身につけます。式が終わった後は次に結婚する人に託します。 

☆花嫁が生まれた年のコインを花嫁の靴の中に入れたり、小さなポーチに入れ、ドレスの裾にそっとしのばせたそうです)

 

2,何か新しいものを  Something New

誓いを立てる二人の旅立ちが希望と愛に満ちていることを願って。結婚式の時の新鮮な気持ちや愛・情熱・希望をいつまでも忘れないように。

 

3,何か借りたものを Something Borrowed

幸せな結婚生活をおくっているカップルから借りたものは経済的な安定を意味し、その幸せな生活にあやかれるように。花嫁・花婿の親戚、友人などからアクセサリーなどを借ります。

☆お母様の結婚指輪を右手の薬指にはめたり、ブローチなどをドレスの見えないところにつけたりします。

 

4,何か青いものを  Something Blue

青い色は 純潔・純粋・誠実の象徴とされています。ブーケの中に青い花をそっとしのばせたり、ブルーのリボンを使ったガーターベルトを身につけたりします。

 

 

 

式の前はお互い顔を合わせてはいけません

婚礼の儀式は新しい人生の始まりを象徴しています。結婚式の前にお互いの顔を見るのは新しい人生の始まりに水を差してしまうものとして縁起が悪いとされています。花嫁と花婿がその日初めて顔を合わせるのは、花嫁がヴァージンロードを歩いてきたときです。 

 

 

Cutting Cake   ケーキカット

中世のイギリスでは、ゲストが二人のためにたくさんのケーキを持ち寄ったと言われています。また、フランスで17世紀に初めて段重ねのウェディングケーキを作ったとされています。形やスタイルはどうあれ、ケーキカットはパーティのもっとも象徴的なイベントです。花婿は花嫁に手を重ね、ケーキを二人でカットします。そして一番最初にスライスしたケーキを二人で分かち合って食べるのです。(ファースト・バイト)これからの二人の人生をともに分かち合っていくということの象徴です。最近の結婚式ではデザートビュッフェなどのスタイルで、ケーキカットのセレモニーを行わないスタイルもあります。そんなときはデザートをお互いひとくちずつ口に運んでケーキカットの代わりに行います。

 

 

Making A Toast  乾杯

伝統的なウェディングのセレモニーでは、ベストマン(花婿の付き添い)が乾杯の合図をします。中世では乾杯の時、右手でグラスを持ち、そのグラスを肩の上まであげました。それは「私は武器を持っていない、友情を証明する」ということの証だったのです。(中世では武器は服の下に隠しているのが一般的だったため。映画「ロード・オブ・ザ・リング」を思い出してみてください)最近ではベストマンが乾杯の合図をする代わりに花嫁の父親や、花婿の上司などが行うことが多いようです。

 

 

Wearing The Veil  ヴェールを身につける

花嫁は純潔としとやかさの象徴であったため、古くから悪魔に魂をねらわれやすいと思われていました。そのためヴェールで顔を覆うことで花嫁であることを隠していたのです。ビクトリア女王が1840年に結婚した時、それまでの慣習をうち破ってヴェールを身につけなかった最初の花嫁といわれています。現在では様々なスタイル、素材、デザインのヴェールがあります。かつて純潔のシンボルであったヴェールは今もとても人気があり、ヴェールを身にまとった花嫁はとても美しく輝いています。ヴェールは一般的にはセレモニーの時だけ身につけ、レセプションの時にははずします。現在ではヴェールを身につける代わりに、ティアラをつけたり、ヘアスタイルにあわせて花のオーナメントをつけるスタイルもあります。

 

 

Exchange Ring 指輪の交換

結婚指輪は二人の永遠の愛と結束の象徴とされています。太古の昔は指輪は自然のつるや麻、ガラスのビーズなどで作られていました。ローマ時代に鉄が使われるようになり、指輪に対する意味合いがより永続性のあるものに変わっていきました。エジプト人は指輪に金を使い、貨幣の代わりにも使われるようになりました。結婚において指輪は花婿の経済力の象徴であり、結婚生活における花嫁へ誠実さの証だったのです。(今もそうかもしれませんが)シルバー(銀)で結婚指輪を作るのを避けるのは、シルバーが黒ずんでしまいやすく、結婚生活においてあまり縁起の良いものではないからです。中世16世紀になるとイギリスのエドワード6世は左の中指を「リング・フィンガー」と呼んでいました。中指から心臓にまっすぐつながっていると考えられていたからです。後にそれが誤りであると証明されるまで、結婚指輪は左手の中指にはめられていたのです。中世以降、指輪は宗教と深く関係していきます。キリスト教の「三位一体」にもとづき、指輪の交換をするときは人差し指(父)、中指(子)、薬指(聖霊)の順におかれました。現在、結婚生活を続けている間は指輪をはめることが習慣となっています。またヨーロッパのいくつかの国では右手に結婚指輪をするところがあります。 

 

 

Tossing Bouquet   ブーケトス

中世のヨーロッパではウェディングの出席者は花嫁の幸せにあやかろうと花嫁が身につけていた花や衣装を引きちぎって持っていったといわれます。花嫁は身の安全のため、ブーケを投げて逃げたというのがブーケトスの始まりです。 今日では、花嫁が投げるブーケをキャッチした独身女性が次に結婚できると信じられています。独身女性にとっては緊張の瞬間ですね。

 現在、ウェディングブーケを押し花処理などで残しておきたい、という花嫁のためにブーケトス用のミニブーケを用意する場合があります。その場合はウェディングブーケと同じ素材(花材)で作る一回り小さめのものが一般的です。また、一人だけでなくたくさんの独身女性にキャッチしてもらいたい、という思いをこめて、1~2輪程度の小さなブーケを人数分作り、リボンで束ねておいて、投げるときにリボンをはずせばミニブーケのブーケトスができるでしょう。ミニブーケ一つ一つに幸せのおすそ分けができるでしょう。長いリボンを何本か用意し、ブーケトス用のブーケに長いリボンをつけ、引っ張ってもらう「ブーケプルズ」も人気です。ブーケの当たらなかった人にはチャームをつけておきます。

 

 

Throwing Rice  ライスシャワー

アジアでは米は多産と繁栄のシンボルとされています。式を終えた二人にこれからの生活が実り多いものになるようにお米を投げます。フランスでは米の代わりに小麦を、イタリアでは小さなキャンディを投げたりします。お米を投げるのは、目に入ったりすると危険という考えや、ロケーションの問題でできないという場合があります。そのようなときはお米の代わりに花びらや紙飛行機、シャボン玉などを安全なものを使うとよいでしょう。

 

 

Knotted Bow ナッテッド・ボウ

幸せをもたらす結び目(ナット)。日本語でも「縁結び」という言葉があるように「結ぶ」という言葉は世界で縁起の良いものとされています。ブーケにつけたストリーマー(リボンなど)に小花をあしらうおめでたい結びをナッテッド・ボウと言います。

 

 

Wedding Cake and Favors  ケーキと引き出物

ウェディングケーキの入刀の瞬間、それは2人にとって至福の瞬間です。2人の幸せな結婚を祝い、家族や友人達とともに喜びを分かち合う象徴的なシーンでもあります。一般的なウェディングにおいて、ケーキを含めたギフトいわゆる引き出物は欠かせません。そのルーツはローマ時代にさかのぼります。花嫁と花婿の2人の頭の上で、パンのかたまりを砕き、それを参列者が拾って食べることで2人の結婚の誓いを認め、支持したといわれています。今日ではウェディングケーキを切り分けて皆で食べることが結婚を認める証となったのです。また引き出物は幸せを分かち合い、共有するという意味で欠かすことは出来ません。また、伝統的な言い伝えとして未婚の女性が結婚式に出席すると、グルームスケーキ(花婿のケーキ;フルーツケーキ)を持ち帰り、枕の下に入れて夢の中に出てきた男性が未来の夫になるという言い伝えがあります。この言い伝えをもとに最近のウェディングでは持ち帰りやすいよう小さな箱などに入れるなど工夫しています。

引き出物に欠かせないドラジェはアーモンドに砂糖やチョコレートをコーティングしたお菓子で、もとはローマ時代、ギリシャ時代にアーモンドに蜂蜜をコーティングしたものが始まりといわれています。1850年代に入って現在のように色づけしたシュガーシロップをコーティングしたものが登場しました。アーモンドは多産、裕福、繁栄を意味しており、ほろ苦いアーモンドと甘い砂糖のコントラストが「甘いときも・苦いときも」すなわち「良いときも悪いときも」二人がお互いを支え合う結婚の誓いを象徴するものとして欠かせないものとなっています。結婚式において、ドラジェや引き出物がどんな意味を持っているかをふまえた上で自分たちのアイデアを出して工夫することが大切です。