ウェディングシーンにおいて最近は自分らしいスタイルのウェディングを行う花嫁が増えています。伝統的な和装の時にもブーケを持ちたい、そんな花嫁のために和装に合うブーケをご紹介します。
現在、最も正式な婚礼衣装とされる白無垢。本来は武家の婚礼に用いられ、一般的になったのは戦後のことです。白一色の装いには「何色にも染まります」という意味が込められ、合わせる花色を選びません。ただし、打ち掛け自体にボリュームがあるので、ブーケは小ぶりでシンプルに、重くならない工夫をすることが大切です。
黒地の美しさで人気上昇中の婚礼衣装。もともとは上流階級の礼装で、昭和初期に一般的な花嫁衣装として親しまれるようになりました。襟元や袖に重ねの赤をつける、現在の簡略化されたスタイルは白無垢に比べると身軽なため、ブーケをあわせやすいです。柄を選ばない単色のブーケが合うでしょう。
お色直しで着用する色打ち掛け。婚礼で着た式服を着替え、「婚家の色に染まった」事を表していました。現在は友禅染など伝統的なスタイルの他、レースやオーガンジーなどを使ったものなどいろいろあります。
一般的に色打ち掛けなどの場合、お着物の色が華やかな場合が多いので、ブーケをお持ち頂くときはお着物に負けない色使いをすることをおすすめします。洋装では「ちょっと派手かな」と思っても、お着物にあわせると意外としっくりと合うものです。
ブーケの形に特に決まりはありませんが、てまり風のブーケなど「和」を連想させる形が合うでしょう。リボンなどの副素材を和風のものにしても良いでしょう。